旅も3日目の2018年9月28日。
昨日までは過去に訪れた再確認的な行程であったけど、今日訪れる知床半島は全くの初到達。
今回の旅のメインディッシュであるからして、気分も盛り上がろうというモノ。
・・・が。
清潔でフカフカな布団での睡眠から目覚めて、窓から外を眺めると網走市街は雨に濡れていた。
早々にチェックアウトし外へ出てみると、雨は上がっているものの路面はウエット。
明らかにヒンヤリする空気に、あぁ北海道に居るんだナァと実感する。
クルマを出して、昨夜買出ししたセコマへ。
06:15 セイコーマート網走南2条店で朝食を買う
06:25 道の駅「流氷海道網走」で朝食。
なんだか甘いモノが食べたかったのでチョコクロワッサン。
セブンの類似品とは比べ物にならないボリュームで満足。
そしてお約束のソフトカツゲン。
それにしてもこの道の駅、「流氷海道」なんてストレートでカッコイイネーミング。
店舗は営業時間前だったけど、イベントポスターをしばし眺める。
こういうの見るの好きなんだ。
途中ツーリングマップルに「感動の径」なるルートが紹介されていたので、立ち寄ってみる。
確かに丘陵地帯をアップダウンする良ロケーションであるが、小雨模様では見栄えが上がらない。
平行している道道102号に回り込んでの20分程度の寄り道。
昨日の様にハイペースで進む必要は無い訳で、随分と気持ちにゆとりがある。
ゆったりした気分でR244を東進。
北浜駅からの斜里国道。ここも素敵なルートであった。
雨は気になる程ではないけど、路面はセミウエット。空もどんより。
07:40 セイコーマート小清水道の駅店で小休止
気が付くと隣りにモンベルショップがある(開店前だったけど)。なかなか抜け目の無い展開であるね。
斜里町に入ろうかという所でまた雨足が強まる。
08:05道の駅「しゃり」着
店舗営業時間外だし、駐車場は狭いし、雨は本降りだしで早々に退散。
実はもう一軒、北海道のご当地HCであるイエローグローブへ立ち寄りたかったのだけど、ここもまた開店前だったので立ち寄らなかった。
鹿笛なる品物を見たかったのだけどね。
これから先でも立ち寄るチャンスは有るだろうからと思いつつ。
08:10 ホクレンで給油。やはりフラッグは無し。というか扱っていないらしい。
ハイシーズンの混雑を避けての旅だけど、流れに乗っかれない寂しさ・・・みたいな。
いよいよR334知床国道に。
雨は小降りなれど、荒削りな景観が素晴らしい。
08:50 オシンコシン滝
滝本体はもう国道から既にチラッと見えたので、思わずウィンカーを出して立ち寄ってみる。
併設のお土産屋サンでは本物の熊のツメを使ったアクセサリーを売っていた。
非常に惹かれたけど値段を見て断念。
でもステッカー購入。
数分歩いて滝の傍まで行ったけど、アレね、滝に興味のある人以外は道路からチラッと見るだけでイイかも。
ソレよりも熊のツメの実物を見て、触って、こんなの何本か纏めて馬鹿チカラで殴られたらソラァ勝てません。
と実感する事の方がインパクトは有るかもしれない。
09:05 出発
09:30 道の駅「うとろ・シリエトク」着
私の頼りない記憶と経験上、今まで立ち寄った道の駅でベスト3に入る位に洗練された素敵な道の駅であった。
取り合えず観光船の情報を仕入れる。
休船もあるし、天候の状況も良くないようだ。
今からだと3時間のフルコース一択だけど、この天候では・・・。
という事で今回は観光船クルーズはスッパリと諦める事にした。
叶うか分からないけど、次回訪問の布石という事にしておく。
その後野営予定候補地である国設知床野営場へ下見に行く。
09:40 国設知床野営場 着
こざっぱりとした快適そうなキャンプ場である。
ロープでテン場と駐車エリアが区分されているので、クルマの傍に設営する事も可能。
傍が温泉街なので万が一マーク君が訪問して来ても、なんとかなるかもしれない(何がだ?
09:45 出発
さて、ここからいよいよ知床峠に向けて出発。
ただし雨
ガスって来たし
10:05 知床峠 着
昨年の四国山岳ツーリングを彷彿とさせるようなガスっぷり。視界最悪。
う~ん、これはサスガにがっかりだ。
観光船キャンセルとガスった知床峠で、本日早くも2ポイントマイナス。
仕方が無い、羅臼に降りてみるか・・・。
10:15 出発
ウトロ側の緩やかな登りに比べて、羅臼側の下りは割りとRのキツイカーブが続く。
と言っても本州の峠の九十九折から比べたらユッタリしたものだけど。
10:30 羅臼温泉野営場 着
知床野営場より更にワイルド感のあるキャンプ場という印象だ。
普通に鹿が場内に入ってくるらしいが、マーク君も一緒に入場して来てもおかしくない雰囲気。
羅臼でうろうろしてからここへ戻って来て野営というプランが出来上がる。
ただし雨。
土の見える部分はしっかり水溜りになっている程の本降り。
東屋はあるけど、どうしようかナァ?
ま、羅臼へ行ってみるべ。
10:35 出発
10:40 道の駅「知床・らうす」着
雨は相変わらずの本降り。
駐車場から店舗内まで走らないとびしょ濡れ必至。
「うとろ・シリエトク」と比べて、こちらは海鮮市場感が強い。
キャンプで海鮮鍋をする材料を仕入れるのに良いか?と思うが、ソロの場合は量的に持て余しそう。
早めのお昼ご飯として海鮮丼でも食うかと思ったけど、3色(ウニ・イクラ・鮭だったかな)丼が想定外の値段だったので、ホッケフライバーガーで遅めのオヤツとした。
11:05 出発
道道87号で相泊温泉を目指す。
いや、別に温泉が目当てなのではなく車道終点まで走りたかったのだ。
青森の津軽とかの漁村を思わせるようなロケーションではあるが、やはり最果て感は感じる。
もしも自分がこの辺りに住む事になったとしたら、どんな生活をするのだろう、などと想いながら進む。
11:30 相泊温泉 着
利用期間は9月中旬との事なので当然利用は出来なかったけど、こんなトコロでひとっ風呂なんて最高だね。
自転車でのツーリングだと、途中で風呂ってしまうと良くも悪くも体調が変わってしまうのだけど、クルマなら無問題であろう。
時期によってはオートバイだと湯冷めも厄介な問題だし。
11:36 車道終点
ここが(羅臼側)知床半島の車道終点。クルマで来れる限界である。
本日初の目的達成で1ポイントプラス。
ここから羅臼への復路だけども、往路ではうっかり見過ごしてしまったポイントを目指す。
12:05 クジラの見える丘公園 着
クジラの生態観察に使われた高台らしい。
故に道道から分岐して直ぐ急勾配の狭路を登らされる。
しかしながら小ぢんまりとしたデッキから見下ろす根室海峡は風情があってとても良かった。
晴れているならここでセコマの弁当のお昼でもご馳走だよなぁ~。
なんて思っていたら本当にお腹が空いてきた。
羅臼へ戻るか。
12:25 セイコーマート富士見店 着
豚ドォ~ン!
ホットシェフ大好き!
なのだけど雨という事もあり、侘しく駐車場内の車中で食べる。
12:50 出発
さて
ルート的には知床半島を走る行程は全て走った事になる。
という事は次はR335を標津方面へ進むのが順番なのだけど。
しばらく走って、駐車帯へFJ Cruiserを停めてしばし考えた。
「良いのか?これで?」
悪天候は仕方ないとしても知床は今回のメインだろ?
アレもコレも残念ながら~なんて勿体無さ過ぎる。
スマホを取り出しもう一度知床近辺の天気を確認した。
すると網走のライブカメラには青空が写っているではないか!
おおっ!?
ウトロ側は晴れて来ているのか!?
ならばもう迷う事は有るまい。
ウトロに戻ろう。
知床野営場で野営して、明日もう一度知床峠を走ろう。
13:05 ウトロへ向かって折り返し
13:45 相変わらずガスっている知床峠を通過
「また明日ね~」
13:55 9割方下ったところで路面はドライに。
ウトロ市街地に着く頃にははっきりと影が出来る程に陽が差して来た。
14:00 国設知床野営場 着
入場手続きを済ませる。
自分の前に手続きをしていたのは欧米系外人のグループであった。サスガ知床、インターナショナルであるね。
時間的には充分余裕なので、まずは買出しに行く。
14:15 セイコーマート ウトロ店 着
セコマの好きな所はお酒関係も充実しているという点。
はるばる来た旅先でコンビニ頼りの食生活というと呆れられそうだけど、
自分的にはセコマに依存出来るという事自体が、北海道を満喫している事なんだよね。
埼玉と茨城にも店舗は有るそうだけど、個人的には青森、それも下北とか津軽半島に出店して欲しいナァと我侭を妄想してしまう。
と、まぁそんなこんなで野営場へ戻る。
車両進入エリア内でバックで駐車し、かつ設営場所が出来るだけフラットなポイントを探して設営。
時間的に早めだった事もあり、なかなか良いポイントに設営出来た。
14:55 設営完了
と、なれば次はお風呂である。
徒歩で5分以内にある「夕陽台の湯」へ。
いわゆる源泉かけ流しのようで、湯船に浸かっていると身体がぬめるよな感じになる。
ジンワリ・ユッタリと身体を暖める。
でもって16:00頃からゆっくりと呑み始める。
気になっていた「流氷ドラフト」
何となくビール系の黄色はホップの色みたいな認識であったけどねぇ。
因みにこの後緑色のビール(発泡酒)も呑んでみた。
そういえば透明だけどヨーグルト味の清涼飲料水とかもあるし、
飲み物の色に対する概念って、今やなんでもアリ状態なのかナァ。
とにかく、これはクリアなグラスで頂くのが良いね。
ボチボチ他のキャンパーも到着して来た。
先ほどの外人さんグループは買出しから帰って来たようだし、夫婦で来ている二人連れは「夕陽台の湯」へ歩いて行った。
バイクのキャンパーも2名到着。
連泊組の2組も夕食の準備を始めている。
さっきクルマで到着した2人組はどちらも若い女性だ。アクティブで宜しい事であるね。
そんなこんなで呑み進めていると、キャンプ場内にジワジワと夕陽が差し込んで来た。
同時に観光バスがやって来て、観光客の集団がゾロゾロと夕陽ポイントに歩いて行く。
私はもうHelinoxのチェアワンに根が張り付いた状態なので、出歩く気が起きない。
それにしても良いロケーションである。
晴れてくれて本当に良かった。
本日のマイナスポイントを全て帳消しにするような素敵な野営であった。
モチロンいつもの様に野菜炒めも
ラーメン~いろいろ煮込みも楽しんで
完全に日没した頃にはモゾモゾとシュラフに潜り込んだ。
<つづく>
コメント
ええたびしてますねー
こういう記録があると読んでるこっちまで
旅してる気持ちになりますわ~
ありがとうございます。
ノンビリ更新になりそうですが、なってますが、
お時間が有りましたら覗いて下さい。