2016.7.16~18でAJ宇都宮さんの SR600北関東 (Kanto Nord)を走って来た。
所要時間は64時間チョイでツーリスト認定。
一昨年のDNFから悲願の完走を果たした訳だけども、ボリュームたっぷりの「凄い」コースであった。
スタートは2016.7.16の06:00
前回の16:00スタートとほぼ昼夜逆転。
天候は霧、んや濃霧に近い小雨か。
路面はウエット。
私のSR600はいつも雨スタートなのだね。
前回もここで写真撮ったなぁ。
そして雨足は強まる。
PC2 滝ヶ原峠 16日08:02
前回BROMPTONでヒィヒィ登った記憶が有ったのだけど、
今回CHERUBIM R-2でもやはりヒィヒィ喘ぎながら登った。
暫くうなだれて呼吸を整えてからでないとカメラも取り出せない始末。
一発目から情け容赦ないのである。
濃霧のいろは坂を登ると中禅寺湖
前回は日没後の通過だったので、道は覚えてるけど風景は初めて見るというなんか妙な感覚。
連休なので観光客多し。
湖畔を走っていると、なんとも幻想的な風景が広がった。
アッと思って停車~カメラを取り出すうちに霧がグングン流れていく。
この後、撮影モードを切り替えて再度撮ろうとしたら、既に山影は霧の中であった。
戦場ヶ原
ここも前回は真っ暗な中をヒタヒタと走ったのであるね。
「なんか、だだっ広そうな感じ」と思っていたけど、こんなロケーションであったか。
昼夜逆転のツーリングは答え合わせでもしているようで楽しい。
これ合成じゃないよ。
ここまでハッキリと雲(霧?)が分かれているのを見るのは珍しいなぁ。
これから登る道が呑み込まれている感じ。
PC3 金精峠 16日11:18
前回かなり苦しんで登った記憶が有るのだけど、今回は割りとスンナリ登れた。
調子出てきた?ロードバイクだから?
どうも日中で周りの景色が見えるのが一番の原因っぽい。
さっきまで湖畔の観光地に居た訳だけど、何気に標高1,800mオーバーしてるのね。
ところで今回ウェアの替えは一切無し。
アウター代わりにゴアレインウェア。コレの着脱で全て乗り切る覚悟で御座います。
取り敢えず、ここからは下り基調。
PC4 片品 16日12:09
12:00のチャイムにアノ歌が使われているんだね。
題名忘れたけど「はるかなおぜ~」っての。
尾瀬大橋を渡ってデイリーでお昼ご飯。
カルビ丼とコーラ、シーフードヌードル(ミニ)。
陽が差してきたけど日陰じゃなくても耐えられるレベル。ベンチに座って頂く。
レジ横で売ってた豆大福旨そうだったなぁ。
走り出してからアレも食べればよかったなぁ、と後悔。
ここからレッグカバー(日焼け防止)装着。
お肌を労わりたいお年頃なんです。
PC5 坤六峠 16日14:51
侘び寂びの効いた峠路であった。
こういう峠大好き。
当然であるけど前回(BROMPTON)よりも2時間早く着いている。
この貯金は仮眠と、草津白根規制の調整に使う予定(この時はそう思っていた)。
PC6 水上 6日16:35
ここまでの間、天候は小雨。
ロングスリーブのジャージ(日焼け防止)は、雨か汗で常に濡れている状態。
トイレを拝借しておしっこチェック。
給水はまずまず上手く行ってるようだ。
この辺のコンビニで補給しても良かったのだけどイートインでゆっくりしたい気分。
前回のブルベ(BRM618日本海)でPCだったローソン(群馬赤谷湖畔店)まで走る事に。
で、そのローソンで
カツドゥ~ン投入。
私の場合カツ丼を食べる為にブルベを走ると言っても過言ではない。
いや言い過ぎでした、スミマセン。
PC7 三国トンネル 16日19:57
またもや濃霧~小雨。
今回のコース(峠)のキツさで言ったら、ここや日光いろは坂は「休憩タイム」と言っても過言ではない。
えぇ、過言ではありませんとも。
そして舞台は新潟へ・・・
PC8 越後湯沢 16日23:34
途中のバス停で仮眠した。
割と質の良い仮眠が取れたようで、スッキリ爽やかに湯沢入り。
入場券の発券機は営業終了。
駅名を入れた撮影も夜間だと意外に難しい。
コンビニレシートチェックが無難かな?
そばのセブンでオニギリと飲み物の買い物。
店頭のベンチでは刺青ちらつかせたお方がチューハイスマホしておられる。
座ってオニギリ食べたかったけど、隣に座る勇気は無いので大きく迂回してパス。
なんかちょっと良い雰囲気で撮れたよ。
クロモリロードと明朝体って相性いいね。
ところでここからのR353の交通規制だけども、今回規制に関しては日中の片交のみ、夜間は規制無しということで通過出来る模様。
前回は迂回路が指定されていて、まぁコレが鬼畜な迂回路でゴニョゴニョであった。
今回は迂回分距離は短いし、キツさも覚悟したほどではなかった。なんか得した気分。
でも楽に越せる路じゃないですよ。
さらに先のR405。
前回私の心がボッキリ折れたトラウマのR405。
しかも夜中。
序盤の登りよりも後半のアップダウンの繰り返しが嫌らしい区間。
PC間距離も有るので「まだかよ」感強し。
外灯どころか民家も無い、ほぼ真っ暗闇な区間なので写真撮影も無し。
PC9 道の駅やすづか 17日04:31
結局夜が明けちまった。
この道の駅、何故か自販機が無い(店内には有ると思うのですが)。
トイレで手と顔を洗う。
青空もチラチラ見えるし、レインウェアは乾いたし、汗まみれのジャージもそのうち乾くでショ。
ここから直江津までは下り基調さ!
な~んて和んでいたら、2つのアップダウンで脚をゴリゴリ削られて泣きたくなった。
PC10 直江津港西埠頭 17日06:50
到着と同時に本降りの雨。
ここで今後の見通しを立ててみる。
このままのペースで進めれば、草津の規制時間(17:00)前に抜けられそう。
サックリ関田峠を通過して、湯田中まで一気に下ろう。
と、思っておりました。
甘いなぁ・・・。
折り返してすぐのセブンでオニギリ補給。
そして関田峠へ
いきなりキツイキツイ。しかも土砂降り。
特に前半は傾斜の緩急無く無機質に登らされる感じで、単品登攀ならまだしも山岳コース300kmを走った身体にはまさに拷問レベル。
一旦立ち止まって脚を休めてからの再スタートも、左足のクリートキャッチをミスったら再度スタートし直し。
そしてピーク付近で登り返し有り。
バッサリと絶望出来る眺めであった。
PC直前のビジターセンターでアイスココア飲んで生き返る。
PC11 関田峠 17日11:11
間違い無く今ルート中最悪クラスのキツさであったが、なんとか攻略。
ここはもう当分(多分来シーズンまで)登りたくないわ。
さて、ここから湯田中までは渋峠までの移動区間のいわゆるご褒美エリア、な訳が無かった。
関田峠でコテンパンにやられた身にはなんともキツイ登りが続く。
休日という事もあって結構自転車乗りと遭遇。
そういえばこの辺はとにかく坂が多い印象。
みんな日頃から乗ってれば脚力も付くわなぁ~。羨ましい。
休憩がてらチェーンにオイルを差しておく。
PC12 湯田中 17日14:25
ここまでの区間で予想以上に時間を使ってしまった。
駅前のローソンで冷やし中華をすすりながら作戦会議。
今から渋峠に向かっても夜間規制に引っ掛かるだろうし、折角の渋峠は少しでも良いコンディションで登りたい。
さっきの関田峠みたいな思いをしながら登りたくないよ、ってんで投宿して回復・時間調整する事に決定。
これにてランドヌール部門での完走は消滅。
まぁ、完走出来ればいいのさ~。
宿ではドロドロのウェアを洗濯。
大浴場で身体を伸ばしきって
ぐっちょんぐっちょんのシューズも乾かす。
牛丼、サラダの晩御飯。
食べたら速攻でベッドに横たわる。
少しでも寝て回復させておきたい。
3時過ぎに起床。
移動で少し時間を使ったけど18日04:35に湯田中を再スタート
サドルバックに括り付けているのはおやつのホットケーキ。
分かってますがな(笑)
序盤は濃霧プラス小雨で「渋峠も雨かよ」とテンション下がりかけたのだけど。
後半は見事に晴れてくれました。てか雲より上に出たからか?
脚は張りが残ってるけどなんとか行けそう。
でも、この辺からゴールまでフロントはインナー固定(下りでは踏まずに休む)で通した。
ほ~らほら、いいでしょ?
PC13 渋峠 18日08:00
所要時間は読み通り、規制解除時間に都合良いタイミングで到着。
もちろんこの子にもご挨拶
おなじみのココで
「SRですか!」と男性から声をかけられる。
ソロ色の強いSR600ではこうやって声を掛けて貰えるのが何より嬉しい。
ここから次PCまでは下り基調で快調に進む。
PC14 大津 18日09:32
大津交差点のセブンで冷やし中華。
うまい!
外人カップルの重装備ツアラーと遭遇。
何故か外人さんってカップルでのツーリングパターンが多いよね?
ここから先はバイパス進行。
旧道はダム工事にぶつかるらしく、GPXデーターを鵜呑みにするべからず。
と、分かっちゃいたんだけど
ここでスタンプ押して駅前でバイパスを発見してやっと気付いた。
先ほどの外人カップルは旧道を進んで行った。
バイパスから遥か下方の山間を縫う旧道を見ながら「通行止めなら仕方ないし」と諦めて仕方なくバイパスを走る。
この辺りから天候は好天。
飲む分はハイドレーションで賄うとして、そろそろボトルのスポーツドリンクをかぶり用の水道水に切り替えるか。
などと思いつつ、榛名山の登り初めで補充をサボったら、残量が怪しくなって焦った。
途中、天の恵みのような自販機を発見してあり難く使わせて頂く。
榛名湖畔
湖畔ルートは何故かホッとするねぇ。
PC15 ヤセオネ峠 18日12:51
榛名湖畔の食堂でノボリを見かけてからカレーが食べたくなった。
ここから日差しがキツくなり、かち割り氷のお世話になったり水をザブザブかぶりながら走る。
もうこの時間帯に気合入れて走るのは止めた方がいい季節かもね。
そして左目の奥にツーンとした痛み。
あ、マズイ脱水(症状)し始めたわ。
WCでおしっこチェック。案の定番茶みたいなのが出てきた。
途中のセブンに避難。
カレーいっただきま~す。
しばらくグッタリと休憩。
休憩中も頭とうなじに水をかけて冷却に努める。
PC16 道の駅くろほね・やまびこ 18日16:24
夕方になって日差しが和らいできたのは有り難いけど、ゴールは間違いなく夜。
隣のデイリーでカップヌードルに海苔巻き唐揚げ。
うん、食欲は有るから大丈夫だな。
この先からまたもや雨。
通り雨だろう。え、なかなか止まないなぁ?仕方ないレインウェア羽織るか。
結局ゴールまで脱げなかった。
PC17 横根高原 18日20:22
実はこのPCも難攻不落であった。
登り始めから「またかよ」の土砂降り、そして濃霧、日没。
外灯は一切無し。
ほんの数メートル先しか見えない。
おまけにハイドレーションの水切れ。
あ、これマズイかも。
更にGPSの電池が切れる。
予備は有るので交換すれば良いのだけど、この雨の中に精密機器の蓋を開けての電池交換は気を使う。
傾斜も断続的にキツイ区間が繰り返し現れて、何度も何度も立ち止まって脚を休ませる。
休んでいると「ライトが浸水でイカれたら・・」などと思ってしまって気が休まらない。
表示ではあと数キロでPCなのにとても遠く感じられた。
PC撮影後も苦難は続く。
まず前が見えないので常にブレーキレバーを握りっぱなし。
路面もよろしくないので振動が手のひらに突き刺さるようだ。
でも手の力を緩めたらコースアウトして放り出されそう。
やっと現れた自販機でアイスココアを一気飲み。
雨足は更に強くなって来た。
追い越していったワゴン車がハザードを付けて停まっている。
「?」
「どこまで?乗っていきなよ!?」
「有難う御座います、でも大丈夫です!」
いや、私もすき好んでこの雨の中走ってる訳じゃないんですがね。
土地勘が無いのでGPSに表示される距離だけがゴールを意識させてくれる数値。
でも、あのセブンとファミマの交差点が見えた時は思わずガッツポーズだった。
その次の登りは悲鳴上げながら登った訳ですがね。
PC18 宇都宮森林公園 18日22:14
無事ゴール。
このボリュームたっぷりの山岳コースを走りきった充実感がたまらなかった。
さて、次は・・・
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