SURLY Big Fat Dummy
組み上げを依頼していた仙台のショップから完了の連絡が入ったのが2022年の6月。
ちょうど日本雑紀行【きたのしま】へ出発する直前だった。
件のツーリングが終了し、盛岡から帰宅する途中に仙台へ立ち寄りBFDを受け取って来た。
そう、受け取って来たのだ。軽ワゴン車で。
まさかロングテールファットバイクが軽自動車に未解体で収まるとは思わなかった。
とは言えデカい、そして重い。
当然自宅2階の自室へ担いで上げるなんて無理。
リカンベントなら出来たのだけど、とにかく大きさはその比では無い。
なのでシーズン中は物置小屋保管。
部屋へ持ち込む場合は、前後ホイールを外せば辛うじて出し入れ可能。
物置小屋とはいえ施錠可能だし、一通りのセルフメンテナンスも出来る。その方が割と気軽に乗り出せるので結果オーライではある。
フレームはカラーリング(ヴァイオレット)から判断するに後期タイプ。だと思う。
サイズはM。
コンポは基本シマノXTで統一。
クランクだけはBBサイズの都合上RACE FACE。チェンリングは30T。
フロントシングル故にカセットはワイドタイプ(11~46T)。
ペダルはフラペ。
ブレーキは勿論油圧ディスク。
ハンドルはSURLYのMOLOKO BAR。専用のポーチ付き。
サドルはBrooks CAMBIUM C17SP。
SURLY Disc Truckerのポジションを参考にステム・シートポスト(いずれもTHOMSON)を選んだのだけど、実走調整の過程でシートポストをTHOMSONのセットバックタイプに交換。
これはMOLOKO BARの形状が原因だと思う。
タイヤは26×4.0
SONのハブダイナモからエデュルクスⅡに給電。
どデカくて情報量の多いバイクのようだけど、基本こんな仕様。意外にシンプル。
あっ、そうそう忘れてた。
BUSCH&MULLERのバックミラー。
フラットバー用はドロップバー用よりも視線移動が少なくて非常に見易い。
また、後方からの被認識性アップという点で、大型のリフレクターも必須であると考える。
この辺りはなにもSURLY Big Fat Dummyに限った話ではないし、公道走るなら必要かどうかは分かるよね?
乗り心地。
構造上、入力したトルクが遥か後方で発生している感じがするのがまず感じる違和感。
極太タイヤに関してはSURLY PUG OPSに乗っていた事も有り、若干の走行で慣れた。
SURLY Disc Truckerの直進安定性も驚いたけど、こいつの安定性は更に上を行く。
ファットタイヤの効果も相まって、積載物の重さでフレームや走りがヘタれる気がしない。
調子に乗って荷物を増やすと、乗り手が先にバテる。
もちろんその車重とタイヤサイズ故に風のようにヒュンヒュン走れる訳では無い。
停止状態からの走り出しは明らかに「重さ」を感じる。
逆にペースを作れば極楽状態。感覚的には大型トラックかなぁ(因みに大型免許持ってます)。
そのペースだけど、自分の脚力だと空荷で概ね20~22km/h辺りが巡行ペース。
野営道具満載だと確実に1割減。
登りはトルクで登ろうとすると脚力の浪費が激しいので、早めのローギアシフトを心掛けて回転で登るようにした方が楽。この辺はリカンベントに通じるモノがあるかも。
結論として「急ぐなら他のバイクに乗りな」という事になる。
フレームのほぼ中央にスタンドの台座が有る。
有る物は活用すべしという事で、エスゲのスタンドを付けたのだけどこれが大正解。
スタンドが無いと、コンビニに立ち寄った時なんか立てかける場所に困る。
リアホイールがぐるりフレームで囲まれているので、とにかく立てかけ方に気を遣う。
スタンドが有ると本当に楽。
完成車には標準装備だったのもうなずける。
実はリアラックを取っ払ったスタイルが気に入っている。
いわゆるバイクパッキングスタイルのバッグ構成で、可能な限りホイールをむき出しにした感じに出来ないか思案中。