2014SR600Nihon Alps

往く路は風、若干の決意有り

猛暑の8月を避けて翌9月に挑戦。
今回は平日5日間休暇を取ったので、焦りで自滅する心配は無い・・筈。


仕事(夜勤)を終えて、JRで小淵沢へ向かう。
乗り換え多し。
新潟辺りから車窓に雨粒が付き始めた。

小淵沢着。
雨は濃霧に近い小雨。

取り敢えずひとっ風呂キメに行ったは良いのだが、再度駅に戻って来た時点で汗と雨で全身べっちょり。
荷物圧縮の為に替えのアンダーは一組のみ。
下着と現金は多い方が安心ですのよ。

2014年9月2日0:00丁度にスタート。
小雨。
さぁ、再びこの駅に戻って来れるか、それとももう縁の無い駅になるか。

コレどこの画像だっけ?とチェック。恐らくR152の茅野市安国寺交差点と思われる。
ボチボチ山岳ルート、杖突峠の取っ掛かりというタイミング。

雨は上がり路面はセミウエット。雲の切れ間から星が見えていた記憶。
とにかく回復傾向で何より。

 

04:50 分杭峠着。
通過証明撮影を終えてふと振り返ると雲海が静かに流れ込んで来ていた。

幻想的なしらびそ峠への登り。

まだまだ序盤なので小まめな休憩を心掛ける。

写真撮影と水分補給程度の時間で良いので、焦らず脚を労わりながら進む。
しかしこれ、地元のヒルクライムルートと明らかに高度感が違うなぁ。
そしてまだまだ登りは続く。

08:38 しらびそ峠着。

 

レストハウスの山菜蕎麦を楽しみにしていたのだけど、開店まで1時間以上ある!。
10分程度なら待つつもりだったけど・・残念だけど諦めるか。


バックの中身を整理し直して、有料トイレですっきりしてから下りに取り掛かる。

下栗の里までは転げ落ちる様な傾斜。
フロントのリムがフェード気味になり、停止してリムを冷却させる事数回。

 

雑把な予備知識しかなかったけど、ここ凄かったよ!。


目まいがする様な急斜面に民家が張り付いているんだ!絶句!。
私にはとても住めそうにない。

緊張しまくりで下栗の里を下ると湧水(沢水?)が!。
これは何より!、うれしい~。
メ一杯飲んで、ハイドレーションパックにもパンパンに詰めさせてもらう。

 

ここまで走って来て、我がBROMPTONもなかなか逞しく感じられて来た。
ツーリング車としても過不足無し、頼もしい相棒って感じ。
焦らずに完走を目指すべし。

 

ふむふむ・・・

 

 

11:55 阿南町役場

天気は快晴。日差しがチリチリと暑い。
阿南町役場でお昼どき。
お腹が空いたけど、目の前の食堂はピークタイムで混むだろうからパス。

少し進んだスーパーのイートインでお昼ご飯。

カツ丼、餃子、春巻きと明らかに勢いで買い過ぎてしまった。
当然残してしまう。今思い出しても勿体無い。

 

14:56飯田着。

暑さでバテて来たのでビジホ休憩に入る。
シャワーを浴びてベッドにゴロン。
夜勤明け~列車移動も含めての疲れを一気に拭い取れれば良いのだが。

 

 

20:45 再起動。

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街灯の無い木曽峠の道をひたひたと進む。
夜の峠道、最初は確かに心細かったけど非日常を味わうには最高のシチュエーション。
ロングライドの充実感、醍醐味のひとつ。

 

23:09時木曽峠着。

木曽峠を下り、下呂までが妙に長く感じられた。
通常の一般道の移動区間というのが原因だったのかも。
欠伸連発したので途中道の駅で仮眠を試みるも、長距離トラックのアイドリング音で眠れず。

 

04:38 PC7下呂駅着。


夜明け前の時間帯でも温泉街を通過すると、浴衣に瓶ビールが恋しくなる。

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こんなハードなツーリングではなく、列車でぶらりと立ち寄るような旅も良いなぁ~。
と、しばし現実逃避。

ま、缶コーヒー飲んで進む。
ボチボチ空が白んできたようだ。

 

07:10 PC8位山神社

「大したことねーだろ」と思っていたのだけど、ナカナカにきつかった。
SR600は楽に通過出来るPCなど無いのだね。

 

高山市のセブンで焼きソバ補給。
配達用の自転車が何気にツボ。


今回のメインと言える乗鞍スカイラインへ。
体調が良くても、マシントラブルが無くても乗鞍の天候にそっぽを向かれたら完走は不可能。
今日の天気なら大丈夫な筈、と分かっていてもやはり気が競ってしまう。

で、いよいよ乗鞍アタック。
ゲートのおじさんから「熊に気を付けてねー」なんて促されるも脚が・・重い・・アレ?。


ちょっと休憩して雑談タイム。
ここから先は自転車天国のはずなのにやはり脚が重く、次第にあくび眠気と明らかな高山病の初期症状。
高負荷を避け心拍数も上がり過ぎないように心掛けていたのだけど裏目に出た?
腹式呼吸を意識してなんとか振り払う。

 

 

14:32 PC9乗鞍岳(畳平)


平日でしたが自転車乗り多し。みんな好きねぇ。
2度目の乗鞍制覇(初回はCHERUBIM R-2で)。

しらびそ峠で食べ損ねたので山菜そばを頂く事に。
汁も一滴残らず身体に染み渡る温かさと旨さ。


しっかり着込んで下る。
不安だったR158のトンネル群もタイミングを見ながら飛び込んだので、あまり恐怖は感じなかった。

 

 

17:39 PC10南松本(松本市神田

この時点で疲労は結構なものだったし、メインの乗鞍超えも果たしたので帰ろうかななんて思ったけど。
またもやビジホに潜伏してシャワー・メシ・爆睡かましたらやる気が出てきた。ほっ。

04:18 再起動。
ほぼ一晩爆睡。
この時点でランドヌール部門の規定クリアは不可能になり、以降はツーリスト部門での完走を目指す事に。
どのみち50時間での完走率は5割程度かと思っていたので気は楽になった。
とにかくノートラブルで行こう

2度目の夜明け。ってアンタさっきまで寝てたろ~。

恐らく塩尻市に入った辺り。

 

06:14 PC11岡谷湖畔公園

ここまでのルートは後半の山岳ルートへの繋ぎといった感じ。
平日早朝だったので交通量は少なかったけど、休日日中だったらちょっと走り辛いかも。
そしてこのPCを境に気持ちが切り替わり、2本目のツーリングが始まったような気になった。
珍しい、なんでだ?(知らんがな。

因みに・・・。
この交差点を右折してから次のPCまでの登りがやたら脚を削られる坂。

しかも「え?まだ続くの?」みたいな嫌らしさ。

 

07:39 PC12蓼の海公園

ウィークディという事で人影は無し。
そろそろお尻の具合も気になる頃合い。WCでワセリンを塗り塗り。

 

霧ヶ峰は霧だった。
うん、「霧の霧ヶ峰」名前通りのシチュエーションだよね!


もちろん晴れも期待大なのでいつか再訪するつもり。

思い返してみるとここからの区間は、想定以上に素敵なルートで「ご褒美区間」だったなぁ。

 

 

11:27 PC13大河原峠

白樺湖付近は好天だったけど、峠直前で一気に霧に囲まれ風が吹き始めた時はちょっと恐怖を感じた。
ほんと、山の天気は侮れない。

 

 

12:15 PC14佐久市 野沢

ここまで下りて来てようやく完走が見えて来た。
お昼にスーパーのカツ丼(また!)。今度は完食。

さぁ、野辺山を越えたらもう下り基調。
一度突然登りが現れてコースミスを疑ったけど、ちょっとだけ。
清里の別荘地を横目にスルスルと下って行けばもうゴール。

 

 

16:09 PC15 小淵沢駅


無事ゴール!完走出来て何より。

 

駅でも蕎麦を食べて一人で完走を祝う。
この野沢菜の天ぷらうまし!


本日中の帰宅は無理なので、松本までJR移動して駅前のビジホにイン。
ビール旨かったぁぁ!

 

 

翌朝はバイキングで腹一杯食べた。うん、身体の調子も悪くない。
あとはのんびり車上の人となり、夕方帰宅。
お疲れさん!

 

 

 

【2021.3.28追記】

もう7年前か~(早いなぁ。

しらびそ・下栗の里・乗鞍スカイライン・霧ヶ峰と、今でも再訪したいエリアを連ねる名コースだと確信している。もうじき納車されるツーリングバイクで是非また走りたい。体力的にもうランドヌール規定はクリア出来ないので、要所で宿を取って、景色撮影とクライムをバランス良く楽しみながらのツーリングにしたいと思う。

この素晴らしい山岳コースを企画して頂いたオダックス埼玉様へ感謝を込めて・・・。