西表島

【みなみのしま編】の目的は、最南端と最西端の到達、なのだけど。
「折角こっちに来たのなら」という事で、西表島へも行ってみる予定ではいた。

昨日は停滞日だったが、今まで分単位レベルで仕事をして来た身には
「今日は何もしなくていいよ」
という状況はなかなかに不安を感じる。
これが旅の序盤だと尚更で「オイオイ、ちゃんと回れるんだろうなぁ?」と不安になる。

なーんて思考を泡盛で誤魔化した夜が明けて4月16日。

スマホでフェリー会社のサイトの運航状況チェックは日課になりつつある。
今日も波照間島行きは欠航。
と、なればまずは西表島へ行くか!

07:00にチェックアウト。


雲はどんより。


やはりフェリーターミナルが直ぐ近くというのは安心。

西表大原行きのチケットを往復分購入し、08:30の出航まで待機。

具志堅さんの像だ。やはり世界チャンプ!腕長いねー。

08:30発うみかじ2にて出港。


BROMPTONはゴム紐一本で固定。大丈夫?


船内はほぼ満員。

考えてみれば、船移動は今回コレが初。

窓に付く水滴も雨なのか波しぶきなのか分からないけれど。

約1時間で西表島大原に到着。


おぅ!なんと晴れ間が出てきた。

先ずは県道215号を西方向へ。


明日は町長選挙投票日らしく、選挙カーが走っている。

30分程で南風見田キャンプ場に到着。


テントひと張り。
鬱蒼とした感じ。

南風見田の浜への路が封鎖されてる?


先日の米原キャンプ場の一件が頭をよぎる。
が、よく見ると野生動物の侵入を防ぐ為のモノであった。

柵の向こうからザックを背負った男性がやって来た。
テン場のテントの人かな?
挨拶をするも返答無し。

ここで野営も悪くないのだけど、今日は上原まで走ってみたかったのでひとまず「こんな感じ」という事をアタマに入れて再出発。

県道215号をまた戻り、フェリー乗り場も過ぎ、橋を渡った先に共同売店発見。


10時過ぎという事で何かオヤツでも、と立ち寄る。

タマゴサンドおいちい。

飲み物も補充。天候もヨロシイ。
今日は気持ち良く自転車に乗れそうだなぁ。

野原崎展望台。


向こうに見えるは小浜島。

そこから先、上原までの県道215号線は海岸線という訳でもなく、アップダウンの連続。
眺望が効かないとナカナカに退屈してしまう。
雲も出て来たのでジワジワとテンションが下がる。
数か所「〇〇の滝」と、内陸部への標識を見かけたのだけど、BROMPTONで行ける訳でもないのでスルー。

期待していた海上道路も曇りの干潮時という事で、全く見栄えが上がらなかった。

大原から2時間ほどで上原に到着。
ほしずな亭キャンプ場を利用する予定で居たのだけどなんと「本日休業」の看板。


土曜日なのになぁ。

という訳で、隣の星の砂キャンプ場を使う事にする。
受付では住所氏名の記入だけではなく、本人確認の身分証提示も求められた。
怪しいモノでは無いので勿論提示したのだけど、やはり先日の米原キャンプ場の件を思い出してしまう。

無事に受付を済ませ、サイトに向かう。
サイトは全面芝地。今日は風も強めなのだけど、風除けに最適な場所も数か所ある。
しかも利用者は自分だけ。

 

今日の天候にうってつけの一等地に設営。

身軽になったBROMPTONで近くのスーパーへ買い出し。
強風なので火器の使用はやめとこう。

スーパー八重さん。


品揃えとしては共同売店と同規模だけど、キャンプ場の近くにこういうお店が有るのはやはり嬉しい。
この時点で南風見田キャンプ場を利用しようという考えは無くなった。
というか、あの退屈な県道215号をまた戻って大原まで走る気も無くなった。
石垣島には上原港から戻ろう。

軽くオリオンビールで喉を潤して、ラジオのチューニングも済ませる。


晴れ間も出て来たので、徒歩1分で行ける星の砂浜を散策。

浜辺の砂をよぉーく見ると、確かに潰れた金平糖のような砂が有る。


聞けば、浜辺の砂は人から踏まれるので星砂は見つけ辛いけど、海の底の砂だと多いらしい。

戻って来てから昼寝。
あぁ、極楽。
同じ昼寝でも、ホテルで待機の昼寝とは全然違うわ。

ZZzz・・・

しかし夕方になると腹も空いてくる。
キャンプ場受付をしたレストランで夕飯にしてみよう。

魚のフライ定食。

揚げたてはやはり旨い!
シャカッ!という歯応え。ジュワッと染み出る魚の旨味。
全国シェアがダントツのもずくも旨い!
まったく!ビールが進みやがるぜ!ちくしょーめ!(笑)

ピンク色のタルタルソース?何が入ってるのだろう?と味覚を集中したけど分からなかった。
聞いてみたらビーツという野菜の色だそう。
へぇ、これは初体験であった。
キレイに完食して満足。

それとあまりにい居心地の良いテン場なのでもう一泊追加の受付も済ませた。

テントに戻ってビールをもう一本。


地元ラジオ局の他愛の無いトークや音楽、それと風の音の隙間に聞こえてくる波の音もBGMに加えて西表島の夜を満喫した。

 

雨音の聞こえる4月17日朝。
あ~、雨ね。停滞決定。

スマホで各離島へのフェリー運航状況などチェックしながらテント内でゴロゴロ。
明日、石垣へ戻って明後日の与那国島行きのフェリーに乗れると良いのだけど。
ダメなら波照間島行きと順番を入れ替える事になるのだけど、戻りが悪天候で欠航になると、帰りの飛行機に乗れなくなってしまう。
それだけは何としても避けたいので、次の与那国島行きのフェリーが現実的な最後のチャンスになるなぁ。

昼近くになり雨も上がったので、スーパー八重さんへ買い出し。
そういえばガスライターの残量も少なくなって来たので100円ライターも買っておく。
1週間以上のツーリングなら補充用のガスも持たなければいけないね。

午後にちょいと日が差して来たので、星砂の浜を散策。
50後半のオヤジが、こんなロマンチックな浜辺を歩いても絵にもならねぇ、と苦笑。

夕方少し晴れ間もあったけど、何をするでもなくただ波の音を聞きながら過ごした。
こんな時間の使い方をするのは何年、何十年振りだろう。

ZZzz・・・

 

 

4月18日
05:30頃に目が覚める。
スマホを手繰り寄せて天候チェック。
すると「星空くっきり」のコメントが。
急いでテントから出て空を見上げる。確かに星の数が多いが、ボチボチ空が白んで来ていて満天の星空というまででは無かった。

完全に明るくなるのを待って撤収。


今日はまぁまぁ天気が良さそう。

06:45頃に出発。
いやぁ、快適なキャンプ場だった。

県道215号を白浜方面へ。
南国の雰囲気を楽しみながら進む。

子午線モニュメント。

短いトンネルをくぐれば白浜港。


これで西表島の県道は走破した事になる。

スーパー星砂さんで、飲み物と補給バーとタバコを仕入れる。


店主からも「天気良いから自転車サイコーだなや!」と言われた。

あとは上原まで戻ってフェリー待ち。
08:30過ぎには上原港に戻って来た。
石垣行きのチケット差額を支払って待機。

ターミナルの中に貼ってある張り紙の一部が判読不明。

フェリーの乗船時、降りて来た男性外人さんから
「私もBROMPTONに乗ってまーす!キャンプしながらですか?えっ?2週間!ワォ!荷物凄いですねー。BROMPTONナイスですね!写真撮らせて下さい」
と熱烈コンタクトを受けた。

うふふ、嬉しいねー。

 

戻りの便ではBROMPTONは座席の間に押し込まれただけ。だ、大丈夫?

12:30出航で石垣島へ。

到着後はファミマでホットドッグを仕入れて、公園でお昼ご飯。

15:00にホテルにチェックイン。
今日はホテルエメラルドアイル石垣島さんに宿泊。


フェリーターミナルが近いのだけど全館禁煙。
まぁ、喫煙ルームが有るから良いけどね。

古いホテルをこじゃれた感じにリフォームしたホテル。
だからなのか部屋内の配置や導線がイマイチでどうも落ち着かない。
全国展開しているビジホはこの辺も考えられた造りになっているし、それが全国同レベルで提供出来ているというトコロに企業努力とか体力みたいなモノを感じる。

別にゴージャスで夢見心地な部屋やサービスは望まないけど、最低限の快適性は対価で欲しいとは思う。

いやね、翌日の与那国行きに伊野田からっていうのはもう現実的じゃないって理解して、予約取ろうとしたら東横インさん満室だったのですよ。

とにかく明日は与那国島行きのフェリーが運航してくれるのをひたすら祈りながら就寝。


あ、もちろん泡盛で身体を清めながら、ネ。