1日目【あきふくるさんりく編】

2025.10.26

5:30起床
おはよう石巻

今回のツーリングは先週のビワイチと打って変って快晴予報。

ルートインさんの朝食バイキングはオカズの品数多くて好きなんだけど
今回は断念。
今日は約130kmの走行距離。
この時期日も短いので日没前に走行を終えたい。
なので日の出に合わせて出発。

の前に

昨夜チェックインの時に貰ったメダル。
実はこれホテル内の自販機(ソフトドリンク)で使用出来る。
つまり1本サービスという事。
・・・ん?1本サービスって先週も聞いたような・・・ハテ?ま、いいか(笑)
もちろんスポーツドリンクを選んで、バッグのポケットに差し込む♪

6:00ジャストに出発。

昨夜走ってきた道を少し戻り、R398を左折すれば「震災復興・伝承みやぎルート」にオンルート。

タイミングよくコンビニが見えて来たので立ち寄る。
「ファミリーマート 石巻大街道西店」さん

店内はしっかり暖房が入っていて安心するやらこの先の気温が心配になるやら。
メロンパンとブラックサンダー購入。
春に青森の「メロンロード」を走ってからというもの、補給食にメロンパンを買う事が多い(笑)
因みにメロンパンにメロンの果汁・成分は入ってない。

再スタートしてすぐにルートインの看板が見えて来た。
「ホテルルートイン石巻中央」さん
なんせオンルートだし、コンビニもすぐそこ。
今回のケースなら断然こっちが立地条件が良かったなと反省。

ところで、この近辺のR398通りの雰囲気
凄く概視感というか懐かしさみたいなものを感じた。
間違いなく初めての場所なのにね。
ま、ここは多分また来る事になるだろう。

ルートは石巻女川線へとシフトする。
変形五差路となっているこの交差点
日中はそこそこに混雑するポイントなのだろう

丁寧に誘導する看板が設置されている。

ここを過ぎると石巻の工業地帯が見えてくる。
自分の中での石巻のアイコン的な風景だ

昔、仕事で数回石巻へ来たり通過したりしたけど
その時見た印象がこの風景。

更に進むと震災遺構である門脇小学校が見えて来た。

入場時間外だったので外から見るだけだったけど
やはりただ事ではない絶望感が伝わって来る。

一気に校舎が朽ち果てる衝撃など経験した事が無いので想像も出来ないが
今は広大に整備された周囲の緑地帯と合わせて見ていたら背筋が凍る想いがした。

何とも言えない気分で石巻市街を通過
すると

おおっ!キカイダー!
自慢じゃないけどリアルタイム世代なんだぜ!

まぁ、アレだよね
やっぱりこういうのって気分を上向きにさせるよね♪

道はR398に戻り女川方面へ
時間的にだんだん通勤車両が増えてくる。
そして道は余り広くない、というか正直狭い。
そして女川方面へのアクセスは他に迂回路が無い。
という事でイオンを過ぎるとかなりの交通量に加えて大型車も増えて来た。

この画像を撮ってから車道に戻るのも難儀する交通量。
あれー?もしかしてこの先ずっとこんな調子?
だとしたらちょっと真面目にリタイアしようかなぁ?
なんて考えも浮かんで来た頃
浦宿橋手前で橋を避けたタイミングで交通量は殆ど無くなった。
つまりほとんどの車両は浦宿橋を渡って行ったという事。

女川を過ぎるとまたR398を辿って行くのだけど、そこからは交通量もまばら。
あの車両の殆どは女川町内に吸い込まれるクルマだった。

取り合えずここまでの結論
「石巻の始発で女川までジャンプするべし」

7:30女川駅到着

WCをお借りして、ぐるり見渡す。
女川出身の友人に
「女川駅前、キレイだなぁ」
とLINEを送ったら
「駅も何も全部流されたからな」
と返って来た。
あぁ、そうか何もかも無くなったんだ。
綺麗に整地されてるトコロが流さr・・・って見えるところ全部じゃねーか

友人が勧めてくれた大盛り食堂(時間外)

駅前の通りをひとつ越えると道の駅おながわエリア。
ここはアレだね「孤独のグルメ」のロケ地にもなってた所。
ドラマでゴローさんが海鮮丼食べた店は、現在はひとつ隣りの通りに新装してるようだ。

ま、8:00前じゃ殆どの店はまだ閉まってる。
ベンチに腰を下ろしてメロンパンを頬張る。

って事でそろそろ出発。
さらば女川

でもまた来るよ。
人混みは嫌いだから、程々な時期の各店が開いてる時間帯を狙って。
・・・まてよ?わざわざピンポイントでソレを狙って訪れるのも悪くないな・・・ニヤリ

たぶん、女川へはこれからも訪れて、画像を友人に送り付けて
やいのやいのと、この町の行く末をそこはかとなく見守っていくのだろうな、とぼんやりと思って後にした。

さて、今回走っている「震災復興・伝承みやぎルート」だけども、実は獲得標高が結構ある。
フルで走ると3,984m
後半のみの今回分でも2,187m

大した山も無いのにナンデ?
答えはここから始まる延々アップダウン地獄(笑)

でもですね、こういう

ピークに差し掛かると凄く高揚感を感じるのですね。
「お、この先はどんな路(風景)が展開してるのかな?」ってね。
まぁ裏切られたり、まだ登るのかよー!って呆然とする事も多いけど(多いのか・・)
そんな中でご褒美ロケーションに出会ったりすると

他人のSNS見て、真似したくて同じトコロに大挙して押し寄せるのが馬鹿らしくなりますよ?

8:30には女川を抜けて

再度石巻へ。
いや戻ってる訳じゃなくて、行政区画上そうなるのよ(笑)

旅のお供を引き連れ・・

この辺の道は本当に綺麗。
交通量も少ない。
自転車で走るには凄く快適。
アップダウン有りますけどね。
でもま、普通の自転車乗りの脚力が有れば問題無いレベルですよ。

しばらく進むと北上川が見えてくる。
新北上大橋の傍にも震災遺構は有ったのだが、それは次回に寄る。

橋を渡れば河川敷の快適ロード。

風も追い風風味でペースも快調。イイ感じで距離を延ばせるなぁ。
この辺もまた交通量も道路状況も自転車にはうってつけの快適路。

9:30いよいよ南三陸町へ入る


そういえば前述の友人から
「南三陸にはモアイ像が有るぞ」
と言われていたので場所チェック。

本当に有るんだ。

しかもパチモンではなく、ちょっとガチで仕入れたモアイらしい(驚)
綺麗なWCもお借りして・・・おあそこに見えるのは・・?
目の前に「さんさん市場」という商業施設も有る。
ちょっと寄ってみよう。
この辺コンビニとか無いから補給も兼ねてね。

もうすぐ11:00という時間帯だけど平日だからなのか半分以上は開店してない。

BROMPTONを押しながらぐるっと散策。
おっ、豆大福!?

吸い込まれるように入店。
豆大福と茶まんじゅうを購入。

近くのベンチで甘味補給。
豆大福は期待通りの旨さ。
茶まんじゅうは小さいけど濃厚な食感でビックリの旨さだった。

「雄新堂」さんというお店。
まんじゅう好きなら是非お立ち寄りください(笑)。

そういえばこの辺で「ウジエスーパー」の看板も見かけた。
もう結構昔だけどモーターサイクルで野営ツーリングしてた頃
鳴子のキャンプ場へ行った時はウジエスーパーで買い出ししてたっけなぁ。
じゃ、今度この辺で宿取ったら晩御飯の買い出しに行かなきゃな。

更に進んでだんだんお昼前。
ローソン南三陸歌津店でおにぎりを仕入れてお昼ご飯にした。

のだけど到着時は駐車場ガラガラ。
お昼前なのに・・・
なんだかちょっと異世界感を感じてしまった。

ま、正午過ぎたら何台かクルマが入ってきましたけどね。
みんなお昼休みフライングしたりしないんだ(笑)

ところでここで食べたおにぎり。
工場で生産してるただのコンビにおにぎりだけど、コメの硬さから握り圧力まで完璧に自分の好みだった。
いやほんとこういう事も有るもんなんだねぇ。

銀シャリパワーでまたアップダウンをこなして
12:10気仙沼入り

なんとか日没前には宿に着きそうで一安心。

ふと見るとこの辺りから海の色が俄然コバルトブルーになっている。

津波用の堤防だろうか?いろいろ考えて造られてるんだろうな

13:00道の駅 大谷海岸
ロケーションの良い海岸に位置する道の駅
「JR大谷海岸駅」

駅?と思ったらBRT駅(バス運行)の事であった。
って事は輪行ジャンプも出来るって事?

ここは景観も良いし施設も新しく洒落てるので、平日ながら訪れる人が結構居る。
恐らく休日は相当な混雑になるのだろう。

R45(いつの間に?)で気仙沼市街地を通り抜けて大島方面へ。
大島大橋を渡って大島へ。

橋で島へ渡る際の箱庭感を味わうのが好き。

「震災復興・伝承みやぎルート」はこの大島を8の字に周回してゴールとなる。
よって交差ポイントは青羽根の大盤振る舞い(笑)

ま、でも島の時間はなんだかノンビリと流れている感じがして・・・

あぁ、いいねぇ。そして今日も良く走ったぁ~

最後の最後にガンガン登らされて辿り着いた
今日のお宿は「休暇村 気仙沼大橋」さん。

15:00前に着いちゃったのでトータル所要時間は9時間切ってるね。

そんな事より今日のプランは夕食付!
早速チェックインして部屋へ収まる。
4~5人部屋位の和室。
洋室が好みなんだけど、この建物の年代からすると今回の部屋の需要が標準だったのだろうね。

恐る恐るアメニティのチェックをすると
ちゃんと各種タオルが有った(笑)
ホントに苦笑い。糠平のアソコでのPTSDが・・・

モチロン快適そうな大風呂もあって、もう入浴可能な時間帯だけど
折角のバス・トイレ付きの部屋なので今回は部屋の風呂を使う事にした。
ちゃんと窓が有って地獄崎から田中浜への展望が愉しめる。

たっぷりと湯を張ってじっくりと浸かる。
ぬるくなったらまた湯を足して・・・
今日一日の疲れと冷えをしっかりと湯で上げて癒す。
あぁ、極楽だべよ(笑)

夕食はその名も「気ままなひとり旅(港町御膳)」
いやま、ベーシックコースなんですけどね。
刺身に焼き物、ビュッフェで一通りのオカズ。
具沢山の味噌汁。ご飯等々
オマケにメカジキステーキ追加!

あとビールもお願いします(笑)
当然だけど上げ膳据え膳ですぜ~!

流石にお腹がくちくなったけど
メカジキの肉質はブリに似た感じで凄く美味しかった。

今回休暇村は初めて利用したけど、良いなぁこの位の贅沢感が自分には分相応って感じがする。
いつもツーリングはコンビニ飯か良くてもスーパーの総菜で済ませてたけど
年に1~2回はこんなプチ豪遊お泊りも悪くないな・・・。

そう思って気仙沼の夜に堕ちて行った・・・。