1日目【ビワイチ】

さて、明けてビワイチ初日。

今日は走行90km程度の行程なので朝はノンビリ。
7:00も過ぎてからロビーで朝食。
おにぎり3個に味噌汁とサラダ。

味噌汁は赤味噌。
しかも「は?」という程に薄味。
あー、関西だねー。
俺もいい加減塩分抑えとかないといけないし、コレは見習わなければなぁ。

 

朝食後はそそくさとチェックアウトしてBROMPTONを展開。

天気は、おっ!晴れ間も見えるじゃ無いか!
どのみち雨には捕まるだろうから、その前に少し距離を稼ぐかな?

ところで湖や島を一週するいわゆる
「○○イチ」
なんてコースを走る際、現在地の共有確認としてアナログ時計盤を模する事は多い。
猪苗代湖とか利尻島とか波照間とかは、まぁ丸っこいからイメージし易いけど
琵琶湖はクサビ状の形状なので、なんか例え辛いけど強引に・・ね。
米原は3時の位置でここから反時計回りに回る行程で御座います。

7:30に出発。

出だしは米原駅前から住宅街を抜けて、琵琶湖へズドンとご対面。

お馴染みナショナル サイクルルートの標識と青羽根。


今回のルートは高速(上級者)と低速ルートに分けられている。御ね同コースを走るのだけど、高速コースは一般道、低速コースは整備された自歩道を走る事になる。
新幹線乗り継いではるばるやって来て、交通量の有る車道を延々と走るとか勘弁だ。
こちとら整備された自転車道と日本各地の景観を愉しみたくて旅してるんだもんね。
という事で迷わず低速コース。

朝のラッシュ時だけど、車道と区画された自歩道は至って快適。
ストレスフリー!いやー良いわぁ。
琵琶湖は広過ぎて対岸が見えないので、ただの海岸線と思えなくも無い。

さざなみ街道とは洒落たネーミングではないかい。

物理的に車道と区切られているのはかなり安心感がある。
車道はというと、基本途切れる間もない位の交通量。

下坂浜町の県道2号(3時の位置)。
影が出来る程の日差しにはなったが雲多し。


この辺りは何というか、市街地然としているので
感覚的にはツーリングルートへ出るまでのリエゾン的な印象ではある。

が、左に目をやれば琵琶湖が展開してるし整備された道や街並みはいつも安心して走れる(楽しめる)造りになっている。
ただ走るだけでなく、
お気に入りの店へ出向く為、おべんと持って気に入った場所で食べる為、
なんて各々の楽しみ方の受け皿として、こんな市街地ルートもアリかもなぁ。
なんて思いながら通過。

大島町(2時半の位置)で県道2号から外れる。
ヨットハーバーをわき目に進み、立派なホテルをグルッと回り込むと公園に出た。


豊公園(8:20)。
今日は曇天だけど、米原発ならここで朝ごはん休憩ってのも良いね。
ワンコの散歩をする人数名。
並木は桜?だよね?春は良い長めだろうなぁ。


「自転車から降りよ」の表示が
恐らく休日は歩行者でごった返すのだろう。
自転車も通過出来るからと言って爆走ローディからカッ飛んで来られたら溜まったもんじゃないよね。
この先も低速コースでは歩行者に注意せよ系の表示はかなり見かける事になる。

恐らくだけど、
当初は自歩道(低速コース)で車道と区画してビワイチコースを設定したものの
歩行者トラブル多発しちゃって歩行者にとって自転車は脅威でしかなくなっちゃった。
「カッ飛びたい奴は車道へ出せ」理論で上級者(誘導呼称)コースとして追加設定したのでは?と勘繰る。

 

暫く進むと右手に公園のような施設が見えて来た。

「奥びわスポーツの森」という公園らしい。
なんだか好みの雰囲気だったのでトイレ休憩を兼ねて立ち寄る。

こんな趣の公園好き。
改めて木々のアンバイを確認。やっぱり紅葉には早かったか・・・。

県道331号を更に進む。
早崎ビオトープを過ぎた辺り。

繰り返しになるけど、こんな感じで車道分離されているのは本当に走り易い。
こういった画像を何枚も撮っていたので、やはりいちいち感心してたのだろう。
この辺りの平日日中の交通量はまぁまぁの量。

 


道の駅 湖北みずどりステーションで右折。
一旦湖畔ルートから離れる事になる。
琵琶湖を背にしたから・・・とイメージしながら進むが
数回右左折を繰り返したら、どっちが湖か分かんなくなっちゃった(笑)。

マップ上ではそのまま湖畔を辿れるのだけど、
GoogleMAPで確認すると確かに青羽根はペイントされてるけど道幅は狭そう。
もしやと思って確認したら案の定「上級者コース」に設定されていた。
更にその先のトンネルも狭いらしく、あぁじゃぁ通らなくて正解だね。

見た感じ自歩道を拡張整備する物理的余裕は有りそうなのでいずれ整備されるのかな?
でないと現状かなりの遠回りになってるんだよね。
山本山城跡をぐるっと回り込む形で迂回するんだけど
この区間の画像が無い、という事は特に印象に残したいルートという事では無かったのだろう。

ルートは県道44号を横断し「上級者コース」と合流ルートに。
この辺りから顔にポツポツと雨粒か当たり始める。
本日の行程3割ほどの地点。

川(水路)沿いの細い道を辿って進む。
田舎の山村ルートと言う感じでまったり進めて良いのだけど
雨はパラついてるし、曇天模様は回復を予感させないしでテンションは上がらない。
昨夜の天気予報では
「場所によっては警報級の大雨になるかもしれません」
なんて脅してたしなぁ。

やがて対岸の県道44号もそこそこの交通量ではあるが、更に交通量の多い道路が見えて来た。
国道303号。遠めに見ても「なんじゃぁ~!」と思う程の交通量。
道路工事でもやってんのか?と思う数珠繋がりっぷりは上下線共に、である。
後で調べたら国道8号と共有?な扱いになってるらしく
琵琶湖畔へ抜ける際のトンネルは流石にヤバいようで自転車はもれなく旧道?へ迂回であった。

トンネルを回避する道は斜度のキツいカーブ数回でゴリゴリと高度を稼ぐ。
でも良いですよこういう路。
旧道らしく交通量も殆ど無し。

ピークのトンネルを過ぎて下り始めると琵琶湖が再登場した。
なかなか良い展開。

だが、雨は小雨っぽい降り方に。
展望の効く休憩所でいよいよレインウェア(上だけ)を着込む。

するすると下って行くと、件の国道8(303)号が間近に迫って来た。
ルートでは横断はするのみらしいので一安心。
が、この横断時、公式では「信号で渡る」と記載されてるけど信号は無かった。
工事中?「飯浦」交差点だよね?
付近に信号が有ればそちらへ向かったはずだし、この時は信号無しの横断歩道を渡る羽目に。

でね、待てど暮らせど渡れない。
いやー皆さん(見てるけど)ガン無視ですわ。
そろそろ手でも振ろうかと思ったら上り線の大型が止まってくれた。
ここで急いで飛び出すと対向車から跳ね飛ばされるのでよく確認してね。
所要時間5分近く。いやホント冗談抜きで。
休日はアレかい?
この狭い交差点に自転車がゴチャッと溜まって、横断待ちしてるのかい?
よく事故起きないもんだなと思って通過した。


横断してしまえば、今のは何だった?と言いたくなるような整備された自歩道が展開している。
それだけに今の横断ポイントは「あの状況は酷いな」とやけに印象に残ってしまった。

仕切り直して、ここからの「塩津浜飯浦線」も湖畔を辿る良ルート。
奥琵琶というエリアらしくちょっとした最果て感を味わえる湖畔路であった。

またもや湖畔を離れて国道を2度渡る。
2回目の横断でLawsonを見かけたので補給休憩。

湖が見えないと途端にどこ走ってるのか分かんなくなる病。
ただ、サイコンの方位計が南を向き始めたので、あぁ琵琶湖北端を過ぎたんだな、という事は分かる。

R303を登り切ると上下線別になっているトンネルが見えて来た。

岩熊トンネルと言うらしい。
と、いう事はですよ?ひょっとして

やはり自歩道は十分な車幅であった。これは嬉しいね。

そして湖畔ルートへ。
雨はパラパラといった感じ。
この程度なら趣も有ってむしろ良いんじゃない?

 

マキノサニービーチ。

何故「マキノ」とカタカナ表記なんだろうと思った。
公式に地図上でもそうなのね。
雨模様なので誰も居ないビーチ。のんびりと休憩させてもらった。

この辺からは割と淡々とした湖畔ルートなんだけど。
ふと気付くと湖畔沿いの住宅って・・・割と別荘地?
一般の住宅とかカフェやらペンション風の建物も有るけど
なんだかこれは別荘でしょ?という家屋も散見する。
湖畔の別荘ねぇ・・・良いモンなのかねぇ?なんて眺めてたのだけど
数件だけドキッとする程センスの良い佇まいの別荘(?)を見かけた。
思わず「おぉ、こりゃ良いね」と言ってしまう程。
引き返して一枚撮っておこうかと思ったけど・・・
こういうのって記憶の中に補正掛けて取っておくのが良いかもしれぬ
とそのまま通り過ぎた。


この画像は位置情報が欲しかったから撮っただけです(イメージ図

さて、南下進行になって予想では琵琶湖の11時か10時の位置辺りに到達している筈。
本日の宿は概ね9時の位置なので、なんとなくゴールは意識しても良いかな?
時刻は11:30なので、時間を使って観てみたい所が有れば寄り道しても・・・
取り合えず現在地の確認と周辺のリサーチしてみるか。
という事で県道54号線沿いにある浜分沼傍の東屋へ滑り込んだ。

地図で現在地を確認
今日のお宿は・・・あぁ、ここか。
なんてやってたらザーザーと凄い音に囲まれた。
あらまぁ、土砂降りになってるわ。

これじゃぁどっか見て回ろうにも大変な展開になるなぁ。
まずは小降りになるまで待つか。
目の前の道路の水はけが良くないのか通る車が盛大な水しぶきを上げて通過して行く。
今のうちにレインパンツとバッグにもレインカバーを被せておこう。

30分ほどで雨は小降りに。
そろそろと再起動。
雨宿りでゆっくりと脚も休められたしね。
あ、トイレに行きたくなって来た。

今津サンブリッジホテルさん前にトイレが有ったのでここで軽量化。

天候は仕方ないとしても


こうやって車道と分けて走れるのは幸い。
良い自転車道だわぁ。
雨も良いけど(負け惜しみ
やっぱ快晴の日に再訪したいなぁ。


ところで豊公園でもチラッと思ったのだけど、低速コースはしきりにこういった警告が
「歩行者に注意」
そりゃ自歩道ですからね、と最初は普通に何とも思わなかったのだけど。
やはり頻繁に見かけると今までそれなりに色々なトラブルが有ったんだろうなぁと思いが巡ってしまう。
それでなのかルート上で出会う高齢者はなんだか高圧的な仕草だし、訝しい目で睨まれる事も数回有った。

自歩道の整備は現在も進んでいるようで、今後更に快適に走れる区間の割合が増えてくれると期待。
安曇川付近はこの通りの快適路。
程なくして近江高島駅の標識が現れた。


休憩がてらちょっと立ち寄ってみよう。
なんかほら、ガリバー旅行記のような像が有る。


どういった由来なのかは判らなかった。
高架橋に一体化された駅前にLawsonが有るのは確認。
今日の宿の最寄り駅である近江舞子駅近辺にはコンビニが無いようなので、一応チェックしておく。

ところが、ですね。
この辺からR161を走るのだけど、ここからがまさかの鬼門ルート。
なんだか自転車道の幅がどんどん減って、交通量もかなり多くなった。
非常に走り辛い。
えーとですね、正直この状況は勘弁して欲しい位の走り辛さだ。

白鬚神社付近は湖畔の眺めも良いのだが、いかんせん道幅と交通量で気が休まらない。
この辺はもう湖畔側に自歩道を拡張するスペースは無いので、今後もこの状態なのだろう。
最悪なのは交通量だけではなく、大型車両もバンバン往来しているという事。
休日はサンデードライバーが押し寄せて来て阿鼻叫喚な事になってるのは容易に想像がつく。

更に進んでサンタワーマリーナ付近で自転車道は今回最狭に。

その先でR161を外れる為に右手枝道へ進むのだけども、これも無理。轢かれます。
「北小松」交差点まで進んで信号に頼って渡らないと危なくて仕方ない。
なんか工事してたけど、この辺はどうなるのかね?拡張されるの?
まぁ、現状では二度と走りたくない道ではあった。

やっとR161から抜け出して近江舞子駅へ辿って行くのだが
この区間も高架線の下をコソコソと追いやられる様な雰囲気で楽しくない。
MAP上では湖畔傍の景観の良いルートっぽい印象を受けるが、実際は真逆の劣悪区間であった。
正直この区間(近江高島~小野辺りまで)は輪行ジャンプしても構わないと思った。

14:30には本日の宿へ到着。
ザ グラン リゾート近江舞子さん。
いや、ははは、寄り道しようとしたら土砂降りで出鼻挫かれちゃったんでね。
予約時は17:00のチェックインで申し込んだのだけど、例によって予備時間が余ったパターン。

調べてみると近江舞子付近にはLAWSONが有る。片道5km。
16:00のチェックインまでの待ち時間消費にはちょうどいい感じだ。

明日走るコースを少し走ってLAWSONへ。
わざわざ遠征してコンビニ飯と言うのは自分の定番なんだけど。
う~ん、流石にもう少し小洒落た事やってもバチは当たらないんじゃないだろうか?
などと最近思えて来た。
まぁ、ね、そういう楽しみははいずれ・・・。

ででっ!
上手い事時間消化出来たので、16:00ジャストにチェックイン。

本日お世話になる「ザ グラン リゾート近江舞子」さんはビワイチ公式「サイクリストに優しい宿」である。
宿泊プランも「【ビワイチ応援】ドリンク1本サービス」
という事でチェックイン時にペットボトルの水を1本頂く。
因みに同じペットボトルが部屋にも1本置かれていた。
じゃぁ、合計2本サービスじゃんか!(ポジティヴ

ロードバイクはロビーのサイクルラックに置けるみたいでしたよ。


部屋自体は綺麗。
ツインの部屋一人で使って良いんですか!という気分になるが
今日は平日で客も少ないだろうから空室よりは誰か泊めた方が良い訳よね。
これはもうウィンウィンの関係!(ポジティヴ

部屋に入るやレインウェアやザックカバーを広げて乾かす。
汗と雨で湿ったウェアは即収納。
あとはシャワーを浴びて、
夕食のカツ丼を平らげ、
明日の好天を約束してくれる天気予報を確認してから就寝した。


Lawsonのカツ丼。つゆだくで旨い!