3日目【Tokapuchi400】

5:00起床。

昨日まで着用していたウェアは自宅へ発送。
朝食はオニギリ3つと味噌汁。
チェックアウトしてCHERUBIM R-2を展開。

動作としてはスムーズにこなしたのだけど
BROMPTONに慣れてしまった身にはロードバイクの収納・展開はメンドクサイ。
指先も汚れちゃうしね。あ、ウェットティッシュ持って来なかったわ。

7:30に出発。
取り敢えず駅前のおびくるへ。

本日のルートをサイコン表示して、モソモソとスタート。
丁度朝の出勤時間帯なので道は混み気味。
呑気にホテルで朝食を摂った代償。

「きたのはちのじ」と呼んでいるようにトカプチ400のコースは8の字を描いて進行するコース。
故にルートが交差する部分が有るのだけど、そこが帯広。
因みにスタート・ゴール地点も帯広に設定して公式情報は公開されている。
ブルべじゃないし、周回ルートだから何処スタートでも構わないんだけどね。

ま、そんな訳で帯広は
「糠平温泉方面へ向かうルート」と「士幌方面から戻って来る」ルートが交錯するポイント。
ここ大事(苦笑)
このマジックに引っ掛かるとミスルートしてしまう。

 

こちら十勝大橋は士幌方面から戻って来た時に渡る橋。

こちらにはガッツリ青羽根がペイントされているので思わず従って渡ってしまう。
渡っている途中でサイコンから「ルート外れてんぞ?」と指摘され「へ?」となる。
GPSでの現在地と事前に設定したルートを照合していなかったら気付くのはまだまだ先であったろう。

音更へ向かうには更に西側にある平原大橋(R241のバイパス?)を渡るのだけど、ここへの誘導が凄く不親切。

市街地はくどい程に青羽根がペイントされてるけど、
突然住宅地を通って河川敷へ上がる際は何の誘導も無い(有ったとしても気付かなかった)
しかも橋を横断して右折するポイントは、混雑時間帯にはとても渡る事が出来ない程に交通量が多い。

はっきり申し上げて危ねぇって事。
ルートを逸れて、ひとつ隣の交差点でぐるっと回り込む。

解せないのは何故十勝大橋(R241市街地通過)で北進方向へ青羽根がペイントされていたのか?
進行スタイルに決まりは無いので反時計ルートなら正解なんだけど。

単純な一周コースなら
「右(左)周りコース」とか「外(内)周りコース」
と区別して呼称誘導出来るんだけどね。
ややこしい事に8の字なもんでそうもいかない事情が有るのだろう。

自分も要所のサインを見逃してしまった可能性は捨てきれないのだけど・・・
本ルートで唯一「こりゃ完全に初見殺しだなぁ」と感じた部分。

 

帯広市街を抜け出すとやっと走り易い道幅になる。
けど二車線で、定期的にやって来るクルマの団体が緊張要因。

暫く進むと道の駅おとふけ。


車中泊のクルマ多し。
高価なキャンピングカーで道の駅泊する意味って有るの?

お金の無駄遣いにしか見えないんだけど、何か理由が有るのかな?
みんなで同じ事するのが安心なだけだったりして。

キャンピングカーで旅行(あえて旅行と言う)してる層って概ね自分と同じ世代。
いわゆる団塊Jrに差し掛かる辺りで、学校では「右向け左」が許されなかった時代だ。

大人になっても周りと同じじゃないと安心出来ないの(笑)

キャンピングカー買って「なんちゃって日本一周」した後は直ぐに売っぱらって
尾ひれを付けた武勇伝に孫が退屈して逃げるまでがワンセット。

要するに粋な遊び方が出来ない(知らない)人が多いって事。

そしてこの手合いは同類が多く居ると気が大きくなるんだ。
ゴミの捨て方ひとつ見てもそう。

 

どうせ車内のキッチンで朝は珈琲淹れる位しかしないだろ?
と思われてるのか、施設内のパン屋さんは既に開店している。

コロッケパンと自販機でオロナミンCを調達。


でもって、ゴミを捨てようとしたけどゴミ箱が無い。
ウロウロ探し回って、パン屋さんに聞いたら
「ゴミ、捨てておきますよ」との事。
でもビンは受け取って貰えなかった。

コレ(ゴミ箱が無い)ねぇ、車中泊組のゴミの捨て方が原因なんでしょ?
全く、流行り始めるとロクな事しなくなるんだから。

オロナミンCの空き瓶はジャージの背中ポケットに差し込んでスタート。

 

道道133号をちょっと進むと白樺並木が見えてくる。
たまには「映えポイント」ってトコでチョイと撮影と洒落込んでみるか。

居合わせた女の子、セルフ自撮りの瞬間はアイドルみたいなポーズに満面の笑み。
セルフ走行写真撮りたかったので、更にカメラ持ってやって来た人と離れた所で待っていたのだけど、
ワンショット撮り終わる度にブスッとコッチ見て「何見てんだあっち退け」アピール。
青年男子諸君!写真に性格は写らんぞ?騙されるなよー!

やっと撮影を終えて「誰もが群がる撮影ポイントに価値無し」を痛感。
誰も気づかないお宝ロケーションを見つける愉悦が自分には合ってるな。

 

道道133(音更新得線)を西進。
この辺りは見通しも良く、進行・対向共にパスする車両が多い。
危なっかしいタイミングでパスする車も居てなんだかなぁと思っていたら
西北部農道とのT字路で事故っていた。
ここだけ見通し悪くカクンと方向が変わるポイント。

朝からゴミ箱締め出しとか性格悪そうなネーチャンとか事故現場とか見てヤレヤレであるよ。

件の農道へ右折してじわじわと北進。

ココからは地図上では定規で線を引いたような直線ルートなのだけど


実際はアップダウンの連続で見通しはそれほどでも無い。いや、彼方まで伸びる直線路自体に慣れて来たのかな?
が、淡々と進むロケーションは北海道らしいね。

10:40本日の目的地が表示された。

ここからドンドン登りに入る。
そして濃霧。

白樺峠

ここを過ぎたら劇的に天候が変わった。
あれ?木漏れ日?と思ったら一気に快晴。
然別湖。

久しぶりに見る青空。
そして滲みるような然別湖の青い湖面。
画像なら後から彩度調整とか出来るし、
なんならAIに任せれば「映えた(笑)」風景画なんて量産出来るのだろうけど。

目の前の偽りの無い風景に圧倒される感覚は、居合わせた者にしか得られない特権だ。

 

然別湖のこ洒落たカフェでソフトなど所望。

樹々の隙間から垣間見る然別湖。


ドド~ンと見るより魅力的だね。
チラリズムの美学。

幌鹿峠への道中で見つけたポイント。


マップルにも記載は無かったので単に廃業した施設なのかな?

 

あ、トカプチの標識(地味Ver)だ。なんか久しぶりに見た気がする。

という事で幌鹿峠。


後は糠平温泉へ下って今日は終了だよ。

垣間見る良ロケーションを堪能しながらダウンヒル。
いやぁ、天気良くなって何よりだね。
これなら明日の三国峠も期待出来そう。

しかしサイコンの残距離は1km切ってるのに未だガッツリ山の中なんですけど?
500m切っても同じ。あれ?なんか間違ってる?と不安になって来た。
そして到着表示とほぼ同時(14:00前)に糠平温泉街が現れた。

本日はこの温泉郷の老舗と思われるホテル泊。
なのだけどチェックインまでにはまだ余裕がある。
ツーリング時はとにかく余裕を含ませたスケジュールを組むのでよくある事。

とはいえ「だったら然別湖のカフェでノンビリ食事して来ても良かったな」とか思っちゃう訳でして。
そういやここまで朝のおにぎりとコロッケパン、ソフトクリームしか食べてないなぁ。

あっ、公園に足湯発見。
ちょっとアソコで休憩しよう。

足湯に浸かるなんて珍しい事。
他に誰も居ないので、ここで昼寝かましちゃおうか?
いやまてしかし、やっぱり、お腹空いて来たぞ。
今日の宿は朝食のみの予約だし、ご飯食べれる所見つけとかないと。

と、いう事で温泉郷に入って直ぐに位置しているビストロふうかさんで遅めのランチ。


カレードリア美味しかった。

因みに糠平湖畔にもカフェがあった模様で、次回はそちらでご飯食べようと決意するのであった。

 

などと時間潰しをして本日の宿○○さん着(伏せますね)
部屋の準備も済んでいるという事でチェックインさせてもらえた。有難い。

CHERUBIM R-2は外の物置へ置かせて貰えた。
コレも有難い。

部屋は・・昭和世代の自分だけど、これは・・・。
小さな温泉街の古くからある宿であろうから部屋の劣化は仕方ないとして。
せめて布団だけは・・・。

まぁ、見ての通りです。

ネットでの一人予約、夕食無し、一見客という事で最低レベルの部屋へ通された感。
自転車ツーリングで泊った宿では過去イチ酷い部屋の称号授与。

思わず深いため息。

気を取り直してひとっ風呂浴びる事にする。
今回荷物圧縮の為に入浴具など持って来ていない。
が、部屋にはタオル類は一切供えられていない。
そういやフロントで貸しタオル数百円とか見かけたので行ってみる。

風呂に入りたい旨を告げると「1,200円になります」
え?タオル一枚で良いんですけど?と訊き直すも
「入浴セットは1,200円です」
あぁ、シャンプーとか石鹸とかアメニティ一式渡して経費回収するシステムなのかな?
と思って渋々支払ったら、渡されたのはタオルとバスタオルのみ。
流石におちょくられた感ひしひしで、ため息が出る。

内風呂も熱過ぎてとても浸かれない。
仕方なく露天風呂へ。なんとか入れた。
ふぅ、景色は悪くないんだけどねぇ・・・。

やり切れない思いで部屋へ戻るとLINEの着信が数件。
友人と娘から
「今北海道のどの辺に居るんだ?津波は大丈夫なのか?」
と着信が入っていた。

太平洋側に津波警報が出されたようで
そういや昨日は長節湖の画像や
「太平よ~ん」
とかLINEしたしなぁ。

もう山の中よ大丈夫と返信してTVを付けてみる。
アッチャ~、どの局も「津波逃げて」の連呼。

もうなんだか今日はハズレ引いてばっかだなぁ・・・。
なんかマトモに晩御飯求めてさすらう気も失せて来た。
もう呑んで寝るかな・・・。

ここでまたもや着信。
今度はANAから羽田空港に台風が接近しているので、予約してる便が欠航する可能性あり。
う~む、なんだこの展開。

もういいや、今日はもう呑む(逃避
って事で陽もまだ高いのに近所のお土産(兼雑貨・食品)屋へ出かける。

この近辺にはセコマどころかコンビニは皆無。

冷えたビール類に乾き物。
贅沢は言わないからオニギリかサンドイッチ程度の軽食。
あわよくばレンジで温める程度の総菜が有れば。

と期待したけど、有ったのは乾き物までであった。
部屋に戻ってビールを冷蔵庫へ入れ・・・
庫内の内壁がバキバキに壊れてる。冷えるんか?コレ

と、まぁ散々だがサイトの雰囲気だけで決めた自分にも落ち度は有るな。
もう少しちゃんとリサーチすれば良かった。
予約時は「夏休みシーズンだからとにかく空いてればヨシ」なノリで探しちゃったし。

それよりも・・・
明後日帰れないと社会的にマズい。
さて、どうしょうと悶々としながら夜は更け・・・る前にとっとと寝た。