プロローグ【Tokapuchi400】

 

準備は春から始まった。
航空機輪行のコストを抑える為に早割は必須。
この時点で決行期間は決定(7/28~8/1)。粛々と休暇の申請。
宿は辛うじて押さえる事が出来た。
夏休みシーズンだから早くも空きが少なくなってる。
4月中旬の予約だったが、禁煙部屋は空き無しの宿もチラホラ。

自転車は何で行くか?
石垣島での実績から、当初はBROMPTONを想定していた。
が、折角の北海道だから700Cで走りたい。


という事で、オーストリッチのOS-500を入手。
車両は数年振りに復活した盟友CHERUBIM R-2。

と、なると持てる荷物は非常に限られる。
Carradiceのbarley(7L)にステムポーチ。ジャージのポケット。
barleyのコードループにショックコードを通して活用。
アウターとしてのレインウェアはここに縛り付ける。

着替えは2回に分けてホテルへ事前発送。
脱いだウェアは直ぐに送り返す。

天候は概ね曇りの週間予報。
最近の全国的な猛暑は気になるが、水かぶりボトルは持たない(持てない)。
故にアタマがオーバーヒートしたら、自販機のミネラルウォーターを被る。

他に細かい所では
歯ブラシ(出先でもマイブラシ派)タオル類は宿のアメニティで済ませる。
メガネは持たずアイウェア(一応度入り)のみ。
予備チューブは2本。発送した衣類に追加で一つづつ同梱(不要ならそのまま送り返し)。
宿での自転車保管環境に不安が残る為、輪行袋(最軽量)は持参。

BROMPTONなら問題にならない事も、省いたりコストをかけて対処したりせねばならぬ。
ならぬのだけど、それはパズルを解いて最適解を導く作業みたいで楽しいのだ。
完成すれば今後はCHERUBIM R-2でもドンドン航空機ジャンプして出掛けられる事になる。

そして当日。
まずは北海道へ移動開始。
OS-500に収めたCHERUBIM R-2とbarleyを携えて三代目道楽号で空港へ。
最寄りの空港からは直行便は無いので、朝イチの飛行機で羽田まで。

前回(石垣島)は紙チケットだったけど今回はオンラインでスマホ発券。
なんか緊張するんだよね。
スマホのQRコードを然るべきリーダーに読ませれば
「ハイハイどうぞ」
というお手軽さなんだけど、初めてはやはり不安。
加えて従価料金(650円)の申し込みも。

8時過ぎには羽田着。
ここから余裕の3時間待ち (笑)


待ち時間でアナウンスされる国内便の地名。
つまりそれらは今後、今日より短い待ち時間でジャンプ出来る地域という事ね。
岩国?はて?何処だっけ?とか頭の体操をして過ごす。

帯広行きの飛行機はほぼ満席であった。
学校も夏休みに入り、子供たちの集団が幾つか。
楽しそうね、良い思い出作りなよ。
大人になっても断片的にでも覚えてるイベントだと思うから。

機長のアナウンス
「帯広の気温は25℃、天候は小雨となっております」

AIRDOの機体はゆっくりと降下を始めたようだ。