佐渡(初日)

BROMPTONを展開して、自販機で買った飲み物をボトルに詰めて
9:15頃には実走可能な状態に。
さーて、走るぞー。

今日のいで立ちは、数日前から予報をチェックして吟味したのだ

秋用長袖ジャージ
冬用タイツ(新品)
その上にクォーターパンツ
フルフィンガーの一番薄いグローブ
厚手コットン地のスニーカー

といった春の装い(苦笑)。
ウィンドブレーカーの脱着で寒暖対策と体温調整。
レインウェア上下も持っているので、まさかの時はこれも動員。

佐渡の天候は快晴で気温はまだ涼しい感じ。
風は、ちと有るなぁ。
前回リカで来た時に時間調整で仮眠した公園を横目で眺めながらスタート。
まずは県道45号を東進。


軽くシーサイドラインを愉しんだ後、県道319号へシフト。
久知川ダム方面へ。

少し登った辺りで休憩。

なんかね、看板に

数値を「海抜450m」と読み違えていた。
本日の登攀は前半400後半400の概ね800m位と見込んでいたので
もう半分登ったってこと?
と余裕かましてしまった。

ンな訳無いだろってーの(笑)

ダムを脇目にノンビリ登る。
天気も良いし、風もほぼ無風。
冬タイツの膝裏が汗でもうぐっちょり。
脱ごうかな?と思ったけど、下りで冷えそうなので様子見。

路はだんだん細くなり良い感じに。


登り、なかなか終わらないなぁなんて思いながらも


10:30頃には午前のピーク「四十八ヶ所越え」到達。

ここからは棚田を縫うように下る結構急なダウンヒル。
BROMPTONでの急降下ダウンヒルは下栗の里でのフェードを思い出してチト怖い。
「無事之名馬」に必要なのは大胆さよりも慎重さなのです。

時間にしたら10分くらい
油圧ディスクに慣れた指にはハードなブレーキングの連続だったけど

無事に海岸線(県道45号)へ接続した。
ここからはしばらく海岸線を堪能する。

のだけど、ガッツリ向かい風(しかも強風)なのに気付いた。
やれやれ・・・。

ギアはスターミーアチャーがミッド固定で、外装のハイロー切り替えで凌ぐ事に。
向かい風走行はシフト回数がどうしても多くなる。
内装切り替えはクランクを一瞬止めなければならず、この局面では避けたい操作。
また、内装ハブはレバー操作のクリアランスも大きいので、
グリップしている指が大きく動くのも微妙にストレスになる。
よって外装シフトの切り替えで向かい風負荷を凌げるのは不幸中の幸いというかなんというか・・。

天気は良いが風が強いのでウインドブレーカーは着たまま。
外気温、体温、発汗、放熱のバランスは良い感じで
補給と給水さえサボらなければ完全にLSD成立する感じでは有る。
もう少しで良いから風が穏やかならパーペキなコンディションなんだけどね。

これは佐渡トライアスロンの看板。


何気に現在地が分かるのが嬉しい。

そしてこれは12年前も思ったのだけど。
この辺りを走るクルマは、かなり車間を取ってパスしてくれる。
ホントこちらが恐縮するくらい。

基本交通量が少ないという事も有るのだろうけど
やはり有名な自転車イベントが開催される場所だけあって、一般ドライバーの理解度も高いなとしみじみ思う。

上天気・青い海・満開の桜(だが強向かい風)
ロケーションはバッチリ!

そんな感じで淡々とLSD。
多少のアップダウンをこなしながら歩を進める。

風が巻いてる箇所も有って、突然無風状態になったり。

 

時間もそろそろ正午に近づき、なんかおにぎりでも頬張りたいなぁ。
なんて思っていたら赤泊港の辺りで「たいやき」のノボリが。
吸い寄せられる様に立ち寄る。

「焼きたてですよー」と言うたいやきをひとつ購入。
尻尾までアンコが詰まってるのはお約束として

焼きたて。
表面がパリパリなのはホント食感が良いね!
ここで丁度正午。
事実上のお昼ご飯であった。

隣のco-opでおにぎりも買っておく。店先にロードバイク1台。
店内に入ると同好の士はレジで会計中であった。
こんな強風下に走るなんて、お互いモノ好きねぇと思ったが彼は逆進行かもしれない。
その場合、自分だけ物好き扱いされそうだな。
入れ違いのタイミングだったので声を掛けたりはしなかった。

しかしたいやきホントに旨かったな。
自分がウロウロしてる間も、行列が出来るほどでは無いにしろ来店客が絶えない盛況ぶり。

確認したけどツーリングマップルでは紹介されていなかった。
まぁ、そりゃそうだ。ただのたいやき屋さんだ。
でももし紹介されたら、
駐車スペースがほぼ皆無な小さな店の真ん前に大型バイクが並ぶハメになる。

マップルの影響力は大きい。
紹介された事で従来のサービス提供が不可能になった店舗も少なくあるまい。
あの小さな店はこれからも近所の人に愛され、
ほど良い待ち時間と、カリッとした焼きたての触感を提供出来る店でいて欲しいな。
なんて事を口の中に残る餡子の甘みが薄れていく余韻を楽しみながら、ふと思った。

しばらく走っていたらco-opで居合わせたロードが前方に見えて来た。
向こうもまた向かい風に難儀しているよう。
追いついちゃったという事は僅かながらでもこちらのペースが上。
明らかにペースが違うなら一気にパスしてしまうのだけど、ほぼ誤差範囲の速度差だし。
ジリジリと後ろに迫って、風除けしてるって思われたくもない。

ツーリング中って、特に自分はソロ派だからなんだけど
他人のペースに翻弄される状況って凄く嫌い。

そんな訳で、通りすがりのバス停でおにぎり休憩する事にした。
ただしバス停内はお世辞にも綺麗とは言えない状態だったので、外の地べたに腰を下ろして。
co-opのおにぎり、小さいけど美味しかった。
ライド中の昼食って一回でドンと食べるより、小分けで数回摂った方が良い感じ。

そしてルートは県道81号へ。
分岐の際、この先補給ポイントも無かろうという事でLAWSONで飲み物補充。

学校が数校立ち並ぶ通りを抜けて山へ入る。

鳥居が現れたので取り合えず記念撮影。
度津神社というらしい。

「佐渡縦貫線」なんてカッコいい字ヅラだね。
なんて呑気に考えていたけど。

生半可な脚にはかなり厳しい路であった。
天候も良く気温も上がって来て、そこは問題ないのだけど
やたらと斜度のきつい登りが続く。

おかしいなぁ、今日の登りは1,000mに達しない筈だからこんなに延々と登らされるわけない。
午前で半分消化した筈だし。

とはいえ無情にも登りは延々と続く。
歳のせいにはしたくないけど、4月という事で身体がまだ出来上がってない事も影響してるのは確か。
でも、こんなにキツいプランにした覚えは・・・。


急坂の連続でかなりバテた。
数値上では何の問題も無い筈なんだけど、やはり初見山道ルートは机上論では正確に判断出来ないね。

かなりコテンパンにヤラレて、下に取り掛かったのが14時半頃。

ようやく人里の気配がして来た辺りで太腿の筋肉が攣っちゃって焦った。
脚を押さえて堪えるよりも、軽めのギアで緩く回す動きをした方が筋肉が落ち着く。

里に降りて来ると、またもや強風。
佐渡市街へ向けての県道381号の直線路では、もう少し角度が付けば爆走出来るのに・・の横風。
ウィンドブレーカーが激しくはためく。

15時半には本日の宿へ到着してしまった。
18時でチェックイン予定だった事を考慮するに、距離に対する所要時間は余裕だった模様。
サイコンのデーターを見るとなんと1,200mも登らされていた。
確かにピークの高度は400m程度が2か所だけども、細かなアップダウンで3割増しでしたって事か。

16時にチェックイン。
今回泊まったのは、佐渡市街地の好ポイントにひっそりと佇む宿。
想定外の強度で満身創痍だった自分に天国に見える宿であった。


そうじゃなくとも佐渡の丁度ど真ん中に位置しているので、ベースポイントとしても好都合。
部屋もこざっぱりとして調度品のセンスも良く「あぁ、機会が有るならまた利用したいな」と思った。

部屋へ入るなり、兎にも角にもまずお風呂。
洗濯しようかと思ったけど、
アンダーはキッチリ日数分持って来ているし、タイツは明日履かないのでパス。

入浴後、身体が冷えないようにダウンジャケットを羽織って近くのLawsonへ。
TVの天気予報など見ながら晩御飯。
どうも今日は季節先取りの夏日で、明日は更に気温が上がるらしい。
天気は問題無かろう。

後は身体の具合次第。
当然だけど両足の腿に疲労感有り。今晩でどの位回復とチャージ出来るか?
どうかなぁ。

明日の行程は約70km走行の獲得高度1,300m。
前半いきなり佐渡スカイラインに突入。
1.000m程登った後は、数回登り返して海岸線へ。
後は殆どフラット。
とは言え今日以上登る事にちょっと悩む。
両津港までのルートを最短に変更して走行距離を削るか?

まぁ、明日の様子を見て出たとこ勝負で行くか・・・ZZzzz